ICTで生産・品質向上対策

掲載日 2018年10月1日
地域名 近畿(京都府)
分野 農業、森林・林業、水産業
■取り組み
 京都府では情報通信技術(ICT)を活用した農林水産物の生産効率の向上と高品質化技術の研究開発を進めており、気候変動による高温化にも対応できるようICT対策を導入しています。

 「丹後とり貝」の養殖では、夏期高水温時における漁場環境の悪化によりトリガイの斃死が多発していました。そこで、漁場環境自動監視装置で水質をリアルタイムでモニタリングし、飼育水深を昇降調整することでトリガイの生残率を高めるシステムを開発しました(図1)。また、「茶」の栽培においては、宇治地域10ヵ所に設置した気象観測器による気象データの測定の他、茶の害虫であるクワシロカイガラムシの防除適期を積算温度で知ることができるシステムを実装しています(図2)。さらに、高温によるコメの生育過多を防ぐため、スマートフォンで撮影した画像から水稲の生育量を算出し、適切な施肥量を診断するアプリを開発し、活用することによって、良食味米の生産を行っています。
図1 トリガイ養殖のICTシステム

図1 トリガイ養殖のICTシステム

(出典:京都府農林水産技術センター海洋センター「丹後とり貝の成長・生残を
          高めるシステムを開発」)

図2 気象・環境センサー

図2 気象・環境センサー

(出典:京都府農林水産技術センター
          農林センター「ICTを活用した宇治茶の
          生産力向上プロジェクトの推進」)


出典

京都府農林水産技術センター海洋センター「丹後とり貝の成長・生残を高めるシステムを開発」
http://www.pref.kyoto.jp/nougijyutsu/documents/02h28tijihoukokutorigai.pdf
京都府農林水産技術センター農林センター「ICTを活用した宇治茶の生産力向上プロジェクトの推進」
http://www.pref.kyoto.jp/nosoken/monthlyreport/documents/170407.pdf
京都府農林水産技術センター農林センター「スマートフォンで誰でも手軽に水稲の生育診断」
http://www.pref.kyoto.jp/nougijyutsu/documents/h27omonaseika2018kousin.pdf
京都府農林水産技術センター農林センター「スマホによる水稲生育診断試験、スタート」
http://www.pref.kyoto.jp/nosoken/monthlyreport/documents/160504.pdf

関連情報

農林水産省「気候変動の影響への適応に向けた将来展望」(中間報告)
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/report.html
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構) 農業環境変動研究センター温暖化研究統括監室「地球温暖化と農林水産業」
http://ccaff.dc.affrc.go.jp/
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