東京五輪に向けた「暑さ対策」

掲載日 2019年1月25日
分野 国民生活・都市生活/健康/ 産業・経済活動
地域名 関東(東京都)

気候変動による影響

2020年オリンピック・パラリンピックが開催される東京都では、ヒートアイランド現象に加え、気候変動の影響により100年あたり3.2°Cのペースで気温が上昇しています。このような状況のもと、平成30年(5月~9月)に熱中症によって7843人が救急搬送されました。

取り組み

アスリート、観客等が過ごしやすい環境を整備するため、「東京2020に向けたアスリート・観客の暑さ対策に係る関係府省庁等連絡会議」が設置されました。関係府省庁、組織委員会、東京都が連携して、次のような対策が進められています。

  1. ① 競技会場等の暑さ対策として、会場やマラソンコース沿道等の木陰の創出、日除けテントの設置等の暑さ対策の推進や夏季のイベントにおける熱中症対策指針の策定等が進められています(図1)。
  2. ② 熱中症の予防方法や発症時の対応等の情報を外国人や障害のある人へわかりやすく発信する等、多様な情報発信をしていきます(図2)。
  3. ③ 救急医療体制の整備として、音声以外の手法による緊急通報手段、病院における外国人受入体制、大会運営における応急体制の整備等を推進しています。
  4. ④ 気象情報の予測精度の向上といった技術開発や暑さ対策に係る技術の導入及び情報等の利用等を促進しています。

効果/期待される効果等

このように、東京五輪に向けた対策をきかっけに、アスリート、観客、屋外活動者等が過ごしやすい環境となることが期待されています。

暑さ対策の例

図1 暑さ対策の例
(出典:内閣官房内閣広報室「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて ~2020年とその先へ~」)

熱中症対策を呼びかける外国人向け資料

図2 熱中症対策を呼びかける外国人向け資料
(出典:環境省熱中症予防情報サイト「普及啓発資料のダウンロード」)

出典・関連情報
内閣官房内閣広報室「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて ~2020年とその先へ~」
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/tokyo2020/torikumi.html#menu7
内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局「東京2020に向けたアスリート、観客等の暑さ対策に係る中間とりまとめ」(平成27年9月2日)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020_suishin_honbu/kankeikaigi/renrakukaigi/pdf/torimatome.pdf
環境省熱中症予防情報サイト「普及啓発資料のダウンロード」
http://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_pr.php
総務省消防庁 報道資料「平成30年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況」(平成30年10月25日)
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h30/10/301025_houdou_3.pdf

ページトップへ