生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR)

掲載日 2019年1月15日
分野 自然災害・沿岸域
地域名 中国四国(徳島県)

取り組み

「生態系を活用した防災・減災(Ecosystem-based disaster risk reduction;Eco-DRR)」は、生態系と生態系サービスを維持することで危険な自然現象に対する緩衝帯・緩衝材(図1)として用いるとともに、食糧や水の供給などの機能により、人間や地域社会の自然災害への対応を支える対策です(図2)。このようなEco-DRRは、減災と気候変動適応の双方を達成する効果的なアプローチの一つとなります。

環境省地域適応コンソーシアム事業では、Eco-DRRの社会実装について検討するため、徳島県をモデルとして、人工林の林相改善※による流出抑制及び窪地形成における水田貯水の効果を予測するための調査をしています。

効果/期待される効果等

Eco-DRRによって洪水のリスク低減を図るだけではなく、産業基盤の強化や健康・癒しといった付加価値を高めて地域への定着を推進しているので、総合的な地域環境の向上が期待されます。健全な生態系が維持され、様々な生態系サービスが総合的に発揮されることを目指します。

生態系による脆弱性の低減のイメージ
図1 生態系による脆弱性の低減のイメージ
(出典:環境省「【計画】5-5 生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR)適応策の検討」)
気候変動に伴う豪雨出水適応としてのEco-DRR基本的考え方
図2 気候変動に伴う豪雨出水適応としてのEco-DRR基本的考え方
(出典:環境省「【計画】5-5 生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR)適応策の検討」)
出典・関連情報
環境省「生態系を活用した防災・減災に関する考え方」
https://www.env.go.jp/nature/biodic/eco-drr/pamph01.pdf
環境省・農林水産省・国土交通省「【計画】5-5 生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR)適応策の検討」
http://www.adaptation-platform.nies.go.jp/conso/adaptation/pdf/chugokushikoku/h29_chugokushikoku_PreResearchPlan0505.pdf
環境省・農林水産省・国土交通省「【成果概要】5-5 生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR)適応策の検討」
http://www.adaptation-platform.nies.go.jp/conso/adaptation/pdf/chugokushikoku/h29_chugokushikoku_PreResearchResult0505.pdf

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