国民生活・都市生活国民生活・都市生活への影響

項目別の影響

影響インフラ、ライフライン等
影響評価結果:
水道、交通等 重大性:特に大きい(社/経) 緊急性:高い 確信度:低い

現在の影響

写真近年、各地で、記録的な豪雨による地下浸水、停電、地下鉄への影響、渇水や洪水、水質の悪化等による水道インフラへの影響、豪雨や台風による切土斜面への影響等が確認されている。

ただし、これらの現象が気候変動の影響によるものであるかどうかは、明確には判断しがたい。

影響の将来予測

気候変動による短時間強雨や渇水の頻度の増加、強い台風の増加等が進めば、インフラ・ライフライン等に影響が及ぶことが懸念される。

影響文化・歴史などを感じる暮らし
影響評価結果:
生物季節 重大性:「特に大きい」とは言えない 緊急性:高い 確信度:高い
伝統行事、地場産業 重大性:現状では評価できない 緊急性:高い 確信度:低い

現在の影響

国民にとって身近なさくら、かえで、せみ等の動植物の生物季節の変化について報告が確認されている。ただし、それらが国民の季節感や地域の伝統行事・観光業等に与える影響について、現時点では具体的な研究事例は確認されていない。

影響の将来予測

さくらの開花日及び満開期間について、A1Bシナリオ(1980~1999年平均を基準とした長期(2090~2099年)の変化量が1.7~4.4 °C(最良推定値2.8 °C))及びA2シナリオ(1980~1999年平均を基準とした長期(2090~2099年)の変化量が2.0~5.4 °C(最良推定値3.4 °C))の場合、将来の開花日は北日本などでは早まる傾向にあるが、西南日本では遅くなる傾向にあること、また、今世紀中頃及び今世紀末には、気温の上昇により開花から満開までに必要な日数は短くなることが示されている。それに伴い、花見ができる日数の減少、さくらを観光資源とする地域への影響が予測されている。

影響その他(暑熱による生活への影響)
影響評価結果:
暑熱による生活への影響 重大性:特に大きい(社/経) 緊急性:高い 確信度:高い

現在の影響

都市の気温上昇は既に顕在化しており、熱中症リスクの増大や快適性の損失など都市生活に大きな影響を及ぼしている。

日本の中小都市における100年あたりの気温上昇率が1.4 °C(統計期間:1931~2014年)であるのに対し、主要な大都市の気温上昇率は2.0~3.2 °Cであり、大都市において気候変動による気温上昇にヒートアイランドの進行による気温上昇が重なっているとの報告が確認されている。

影響の将来予測

都市化によるヒートアイランド現象に、気候変動による気温上昇が重なることで、都市域ではより大幅に気温が上昇することが懸念されている。

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