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掲載日:2016年12月2日

デクセリアルズ株式会社

「屋内と屋外の暑熱環境を緩和し、災害時のガラス飛散も防止する熱線再帰ウィンドーフィルム」

会社概要

デクセリアルズ株式会社では、2012年から熱線再帰ウィンドーフィルム ALBEEDOの製造と販売を行っている。ALBEEDOは、太陽からの近赤外線(熱線)を上方へ反射させる新しいタイプの窓用透明遮熱フィルム。独自に開発したフィルム内部の山形形状の熱線選択反射膜で、日射に含まれる可視光線はそのまま室内に透過させて、熱線だけを選択して上方に反射し、地表に向かう熱線を減らす。この熱線再帰フィルムをビルの窓ガラスの内側に貼ることで、窓ガラスから入る熱線を遮蔽して室内の温度上昇を抑え、同時に建物周辺の暑熱環境を改善し、歩行空間の暑熱適応と共に、ヒートアイランド現象の緩和にも貢献する。

適応に関する取組みの概要

  • 着目点:従来の窓周りにおける省エネ手法(Low-Eガラスなどの高反射技術)は室内の省エネを可能にするものの、熱線(近赤外線)を地面に向かって反射させるため、街路の吸熱、蓄熱を起こしヒートアイランド現象の一因となっている。
  • 取り組み方:デクセリアルズでは、以前から取り組んでいた液晶ディスプレー用フィルムにおいて、映像光の方向を制御する技術を持っており、この技術を建築物の窓周りに活かし、深刻化するヒートアイランド現象や地球温暖化の緩和・適応策としてのウィンドーフィルムとして完成させ、この商品の提案を日本国内のみならず、海外にも展開をしている。また、飛散防止性能を有するため、災害等による窓破損時のガラス飛散の防止も可能。
  • 適応策:環境省が提供している情報からもわかるとおり、夏の暑さを感じる元は直射日射もさることながら、蓄熱された壁面や地面からの輻射熱も多いことが知られている。(下図参照)

    その一方で、ALBEEDOは、再帰により地域被覆の日射反射性能を向上させ、地域被覆に入射する日射熱の多くを天空に反射させ、歩行空間に照り返す日射熱を抑える適応効果に加え、建物躯体や道路への吸熱や蓄熱を抑えることが出来るため、ヒートアイランド現象の抑制にも寄与する。

  • 実証実験も行っており、その実力は立証されている。
    直達日射を防ぎ、窓からの反射による影響だけを計測できる特殊な装置を使って比較したところ、窓ガラス近傍外部の床温度(黒色の場合)に関し、熱線再帰(Albeedo)適用ガラスはLow-Eガラスより約8℃低減していることが観測された。
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