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掲載日:2018年5月22日

ファームドゥ株式会社

次世代型の農業技術および経営システムによる温暖化への適応

会社概要

ファームドゥ株式会社(ファームドゥ)は、「農業を支援し、農家の所得向上に貢献する」を企業理念として、農家と消費者を直接結ぶ農産物・特産加工品の直売所「食の駅」、 首都圏の小型農産物直売所「地産マルシェ」を32店舗展開しさらに拡大中。また群馬県を中心に新しい農業の形として耕作放棄地や遊休地を再生して先進的な農業生産と太陽光発電を同時に行う 「ソーラーファーム事業(ソーラーシェアリング)」を展開し、作物の多収化および売電収入による農家の所得向上システムを国内1000ヶ所、世界10か国30か所のフランチャイズ展開に挑戦している。

適応に関する取組み

農業は、気候特性の緩やかな変化(平均気温や年間降水量等の変化)と極端な気象現象(豪雨、強風、豪雪氷、旱魃等)の影響を大きく受ける。農業を営むには四季などの気候をとらえ、気象に係る環境の変化に対して取組、健全な経営ができる栽培システムが必要となる。 これらは、農業の現場で長年取り組んできた課題である。また、極端現象が起き、栽培施設や農作物が被害を被ってしまった場合に対して、その施設の復旧に対応できる財務基盤を強化しておくことも、温暖化によって強まる可能性がある極端現象に対する適応力となる。

ファームドゥは、気候の影響を受けにくい自動管理型の栽培システムを大学やメーカーと共同で開発・販売している。自動管理型の栽培システムは、ハウス内で、コンピュータが常時土壌水分、植物の生育に必要な二酸化炭素、気温等を観測・管理し、それぞれの要素を作物毎の最適な状態に保ち続け、 大きくは気象に依存しない環境制御型の農業を実現している(図1)。また、この栽培ハウスの屋根部に太陽光パネルを敷設(栽培に十分な太陽光が農作物に降り注ぐよう設計)し、野菜と電気の同時栽培、ソーラーファームのシステム特許を国内外で取得している。これらは農家の収入がダブルインカムとなることで財務基盤の強化に貢献できる。すでにこのシステムの一部は、環境省補助金や株式会社国際協力銀行等の融資を受け、モンゴル国モンナラン農場(28ha、12.7MW)等への海外展開を実現している。

  • ファームドゥの次世代型の自動管理型の栽培システムの写真図1 ファームドゥの次世代型の自動管理型の栽培システム
    (上写真の屋根右斜面に透光型の太陽光パネルが設置されている)
  • 次世代型の自動管理型の栽培システムの概要の写真1次世代型の自動管理型の栽培システムの概要の写真2図2 次世代型の自動管理型の栽培システムの概要
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