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掲載日:2018年5月9日

日揮株式会社

現場建設作業を大幅に削減するモジュール工法/J・I・Module®

企業概要

日揮 (英名:JGC CORPORATION) は、1928年の設立以来、世界各地で石油、天然ガス、石油化学、LNGプラントなどのオイル&ガス分野を中心に、発電プラント、非鉄金属プラントなどのエネルギーインフラ分野、産業インフラ分野や、医薬品工場、病院、環境施設などの社会インフラ分野に至る幅広い分野でプラント・施設を建設。世界でも屈指のエンジニアリングコントラクターとして評価されている。

適応に関する取組

気候や気象条件のもともと厳しい地域(極寒、酷暑、激しい降雨のある地域等)や、ハリケーン等により強風・豪雨・高潮などの被害を受けやすい地域など、また現地労働力の確保が極度に困難な地域では、プラント建設において現地での作業を最小限にすることが作業性およびプロジェクトの経済性の観点で望ましい。

モジュール工法は、建設地とは別の場所(ヤードと呼ばれる造船所など)で鉄骨、配管、機器などを配置したひとまとまりの施設構造物(モジュール)を建造、専用船にて建設地に移送し、各モジュールを接合することによりプラントを完成させる工法であり、現場作業の工数が大幅に削減できる。将来の時間単位・日単位の気象現象のゆらぎに関する予測は難しいものの、たとえば気象が安定している期間に合わせて現場作業を行う建設計画とする等、気象に左右されにくい工法を提供することによって、将来の天候変化に対しても対応(適応)ができる。モジュール工法では海上輸送中の搖動の影響を含めた設計や複雑なロジスティクス管理が要求されるが、日揮はこれらの課題を克服し、ロシアやオーストラリアのLNGプラントで大規模な建設実績を持つ。さらには、モジュールの設計、調達、建設にかかる30年以上の経験を踏まえ、従来のモジュール工法を大きく改良した統合(Integrated)型のモジュールコンセプト「J・I・Module®」(*1)を顧客に提案している。

モジュール工法では、現地作業の最小化により現場作業員の人数や駐在期間も削減でき、建設期間のキャンプ運営による環境負荷(居住・建設のための土地造成、飲料水の取水、食糧輸送、生活排水・ゴミなど)も最小化できる。また通常要する仮設ヤード造成による環境負荷も削減できる。

モジュール工法は気候変動へ適応し、また環境影響を低減する建設工法である。

  • モジュールの3Dレイアウトモジュールの3Dレイアウト

J・I・Module®(ロゴ)
(*1)J・I・Module®について

従来のモジュール工法では別モジュールとして分割されていた、メインパイプラック、プロセス機器、電気室、計器室を、同一のモジュール内に取り込み、最適なレイアウト設計を行う。これによりモジュール数を削減し、モジュール輸送後の現場作業を最大50%削減することが可能となる。

  • J・I/Module®コンセプトJ・I/Module®コンセプト

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