海水淡水化事業の展開による安心・安全な水の提供

日揮ホールディングス株式会社

業種:建設業
更新日 2022年4月25日
掲載日 2018年5月9日
適応分野 水環境・水資源

会社概要

日揮株式会社ロゴ

日揮ホールディングス(英名:JGC HOLDINGS CORPORATION) の総合エンジニアリング事業においては、1928年の設立以来、世界各地で石油、天然ガス、石油化学、LNGプラントなどのオイル&ガス分野を中心に、発電プラント、非鉄金属プラントなどのエネルギーインフラ分野、産業インフラ分野や、医薬品工場、病院、環境施設などの社会インフラ分野に至る幅広い分野でプラント・施設を建設。世界でも屈指のエンジニアリングコントラクターとして評価されている。

気候変動による影響

気候変動により地域によっては1.干ばつの進行、2.水資源へのアクセスの悪化、3.質の良い水資源の減少などが懸念されている。

また、気候変動によっておこる水不足、食糧不足などが原因で居住適地が制限され、都市部などの居住適地への大規模な人口移動が起きることも予想されている。これにより、気候変動の影響を受けにくい地域でも、水不足が起きると懸念されている。

適応に関する取り組み

日揮は、プラント建設の際に必要となる造水設備の計画、設計、建設を遂行してきた経験を活用し、水資源へのアクセスの悪い地域で海水淡水化事業の事業化・事業運営を行い、生活用水・工業用水として安心・安全な水の提供を行っている。

オマーンのSharqiyah IWP (Independent Water Project)(注)では、砂漠地域での飲料水供給業のため、海水淡水化設備で造水を行っている。これは、約20万人分の生活用水に相当する日量約80,000立方メートルの処理能力を有する逆浸透膜方式の海水淡水化設備である(図)。また、電力コストおよびCO2削減のために太陽光発電を設置した世界初の大型RO(逆浸透膜方式)プラントである。

効果/期待される効果等

生活用水・工業用水として安心・安全な水を提供することで、地域の発展に寄与することが期待される。

海水淡水化設備(Sharqiyah IWP, オマーン)
図1 海水淡水化設備(Sharqiyah IWP, オマーン)

脚注
(注)Sharqiyah IWP (Independent Water Project):シャルキア独立造水事業

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