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掲載日:2017年3月31日/更新日:2017年5月18日

清水建設株式会社

自然災害に対する海外インフラ強靭化/各種ハザード情報の活用

気候変動が引き起こす自然災害は、建築物等のインフラに大きな被害を与え、社会資本の損失及び人命への被害等、途上国の社会経済に重大な影響を及ぼしている。毎年のように大規模災害に見舞われている途上国において、清水建設は独自に開発した「シミズ海外ハザード評価システム」を用いて災害の可能性を分析し、洪水・集中豪雨技術等の様々な防災機能を盛り込んだ建築計画の策定、設計・施工サービスを提供している。災害に強い建築物の整備が、インフラにおける適応策となる。

企業概要

1804年に創業。1838年に江戸城西の丸造営に参加し、社会的な信用を高める。我が国の洋風建築のパイオニアとして多くの「日本初」の建設の実績を積み重ね、3世紀目を迎えた現在のビジネスは世界各地に及んでいる。地球社会への貢献を第1の経営理念として掲げ、温暖化への適応においても、他に水位制御等の優れた土木技術を駆使したインドネシアの泥炭地の乾燥による作物減少を改善するプロジェクトを含む多数のプロジェクトを展開している。

適応に関する取組

災害からビルを護る

【製品・技術】

「シミズ海外ハザード評価システム」は、Google Earthをインターフェースとして、国連やNASA等、11機関16種類の公開データベースを統合したものであり、世界の任意の地点を選択するだけで、ピンポイントの最新データを瞬時にまとめて入手することを可能とする。このシステムの活用と、清水建設が有する高度な建設・施工技術を組み合わせることにより、最適な建設地の選定や想定される災害リスクに合わせた耐災害性の高いビルの建築が可能となる。

【活動内容】

インドネシア・ジャカルタ市内のオフィス・店舗などを運用する複合施設プロジェクトにおいて、自然災害が多発する日本で培った清水建設の防災技術に高い期待を抱く発注元のインドネシアの不動産会社からの依頼により、「シミズ海外ハザード評価システム」を用いた立地分析を行った。その結果、建設予定地には集中豪雨や落雷のリスクがあることが判明し、集中豪雨リスクの対策として、十分な雨水排水計画、電気系統の設置場所を冠水レベルより上部への変更、地下の浸水対策として防潮板の設置等を盛り込んだ設計・施工を行っている。

  • 仕組み図シミズ海外ハザード評価システム
自社関連サイト

『経済産業省「平成28年度途上国における適応分野の我が国企業の貢献可視化事業」より作成』

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