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グラフの見方について

将来の気候予測の結果は、3種類の温室効果ガスの排出シナリオ(RCPシナリオ)と4種類の気候モデルの組み合わせによって異なります。

RCPシナリオとは
RCPシナリオは、将来の温室効果ガスが安定化する濃度レベルと、そこに至るまでの経路のうち代表的なものを選び作成されたものです。RCPとはRepresentative Concentration Pathways(代表的濃度経路)の略称です。RCPに続く数値が大きいほど2100年における放射強制力(地球温暖化を引き起こす効果)が大きいことを意味しています。ここでは、IPCC第5次評価報告書で用いられたRCPシナリオ*を用いています。
気候モデルとは
気候モデルは、排出シナリオに基づいて、将来の気候をシミュレーションする際に用いられます。環境省環境研究総合推進費S-8温暖化影響評価・適応政策に関する総合的研究(2010~2014)では、CMIP5と呼ばれるプロジェクトで開発されたIPCC第5次評価報告書に利用された気候モデルから、それぞれに異なる特徴を持つMIROC5、MRI-CGCM3.0、GFDL CM3、HadGEM2-ESの4つの気候モデルを選択し、その気候予測の結果をまとめています(S8データ)。
(左)図1 全国平均気温の将来予測、(中)図2RCPシナリオの概要、(右)図3気候モデルの概要

出典:気象庁(2013)「IPCC 第5次評価報告書第1作業部会報告書政策決定者向け要約」p.21 表SPM.2を参考に作成