影響予測のQ&A

S8

ここで示すデータは、アメダスで観測されたデータ及び「環境省環境研究総合推進費S-8 温暖化影響評価・適応政策に関する総合的研究」における研究成果に基づくものです。S-8の詳細については、こちらの報告書 をご参照ください。

(カッコ内は指標を指す)

全般全般

どのRCPシナリオの結果を注目すれば良いの?
今後、社会がどのように発展するかによって、温室効果ガスの濃度レベルが異なります。従いまして、現時点においてどのRCPシナリオをより注目するべきかについて言及することは出来ません。なお、今後温暖化対策を取らなかった場合は、RCP8.5のような経路を辿る可能性があります。
今回対象となっている4つの気候モデルを選んだ理由は?
同じ排出シナリオのもとでも気候モデルによって将来の予測値は異なります。そこで、S-8では、CMIP5と呼ばれるプロジェクトで開発された、IPCC第5次評価報告書に利用された気候モデルから、日本で開発された気候モデルで日本の気候をよく再現している2つのモデルを含み、気温上昇量をもっとも低く予測している気候モデル、およびもっとも高く予測しているモデルの4つを利用しています。

農業、森林・林業、水産業農業、森林・林業、水産業

影響評価の対象としているコメの品種は?
北海道 きらら397 青森 つがるロマン 岩手 ひとめぼれ
宮城 ひとめぼれ 秋田 あきたこまち 山形 はえぬき
福島 コシヒカリ 茨城 コシヒカリ 栃木 コシヒカリ
群馬 コシヒカリ 埼玉 コシヒカリ 千葉 コシヒカリ
東京 コシヒカリ 神奈川 キヌヒカリ 新潟 コシヒカリ
富山 コシヒカリ 石川 コシヒカリ 福井 コシヒカリ
山梨 コシヒカリ 長野 コシヒカリ 岐阜 コシヒカリ
静岡 コシヒカリ 愛知 あいちのかおり 三重 コシヒカリ
滋賀 コシヒカリ 京都 コシヒカリ 大阪 ヒノヒカリ
兵庫 コシヒカリ 奈良 ヒノヒカリ 和歌山 キヌヒカリ
鳥取 コシヒカリ 島根 コシヒカリ 岡山 ヒノヒカリ
広島 コシヒカリ 山口 コシヒカリ 徳島 コシヒカリ
香川 ヒノヒカリ 愛媛 ヒノヒカリ 高知 コシヒカリ
福岡 ヒノヒカリ 佐賀 ヒノヒカリ 長崎 ヒノヒカリ
熊本 ヒノヒカリ 大分 ヒノヒカリ 宮崎 ヒノヒカリ
鹿児島 ヒノヒカリ 沖縄 ひとめぼれ
コメの移植日の移動はどのように設定しているの?
計算ポイント毎に現行移植日から±70日間7日毎に移植日をずらしたモデル計算を行っています。
コメの品質を示す具体的な指標は「一等米比率」?
直接一等米比率を算定することは困難なため、一等米比率と温度(出穂から20日間の26℃以上の積算温度)の関係から、高温による品質低下リスクを指標としています。
コメの影響評価結果を理解するにあたり注意すべき点は?
山間部の標高の非常に高い計算ポイントでは、基準期間の気候条件による収量が非常に低く算定されている一方で、将来気温が上昇することにより、正常な収量が得られるようになった結果、非常に大きな比率を予測している計算ポイントもあることに注意が必要です。また、今回の計算の空間解像度が10㎞程度であるため、より細かい空間解像度の情報を得ることは出来ません。
ウンシュウミカンやタンカンの栽培適地の判定条件は?
ウンシュウミカンは、年平均気温15~18℃、寒害発生限界気温が-5℃の地域を栽培適地として評価しています。
タンカンは、年平均気温17.5℃以上、寒害発生限界気温が-2℃の地域を栽培適地として評価しています。

自然生態系自然生態系

ブナ林の潜在生育適域が消失する要因として最も大きいものは?
温度の上昇です。ブナは、ある程度寒冷な条件に生育する樹木で、一般的には、冷温帯と呼ばれる植生帯で優占林を形成します。ただし、生育する気候条件が変わり潜在生育域から外れるからといって、ブナ林がすぐに無くなるわけではない点に注意が必要です。
ブナ林の潜在生育域として評価されているのに、実際には生育していない理由は?
実際の植物分布は、地史的な要因や人為的な要因も影響していることが原因と考えられます。