よくあるご質問「知識・スキルの習得」

これまでに寄せられた質問への回答等を掲載しています。その他の質問については、お問い合わせフォームよりお知らせください。

気候変動適応に携わる部署に配属となりました。どのように関連知識を身に着ければいいでしょうか。

はじめに以下の気候変動適応 e-ラーニングでの学習をお勧めします。これから気候変動適応に取り組む方に気候変動による影響および適応について学んでいただくことを目的として、A-PLATに掲載されている情報を中心にまとめています。

e-ラーニングにて、関連する内容や全体像を掴んだ後は、以下のWebGISや影響評価報告書・気候変動適応計画で、分野ごと地域ごとの気候変動影響やそれらに対する適応策の事例を学ばれてはいかがしょうか。特に自らの地域で懸念される影響やご自身の職務で関係の深い適応策等を中心に具体例を理解することが望まれます。また、他の地域の適応計画を参照することも考えられます。

さらに影響や適応策についてより具体的に、最新の研究事例等や実践事例に基づいて学びたい場合には、以下URLや論文検索サイト等にて自分が学びたい分野や影響についての研究論文を探しそれらを読み進めることが考えられます。また、適応策のデータベースから具体的な適応策事例の情報を収集することも有用です。

新任者が適応について学べる研修などはありますか。

地方公共団体及び地域気候変動適応センターの新任者向けに研修制度を用意しています。過去の研修資料を用いて学習することもできます。リンクはこちらです。
過去の研修(自治体質問会)の際のQ&Aの一覧はこちらにあります。

適応に関する書籍をいくつか教えてください。

適応に関する参考書籍として以下のものが考えられます。

  • 「気候変動への「適応」を考える 不確実な未来への備え」肱岡靖明
  • 「気候変動下の水・土砂災害適応策: 社会実装に向けて」 国土文化研究所, 池田 駿介他
  • 「気候変動適応策のデザイン~Designing Climate Change Adaptation~」 三村 信男, 太田俊二他
  • 「気候変動に適応する社会」 地域適応研究会, 田中 充他
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気候変動適応に関するISO規格はありますか。

2021年3月現在、気候変動適応に関連して3つのISO規格(ISO 14090、ISO 14091、ISO/TS 14092)が公表されています。

ISO 14090(Adaptation to climate change — Principles, requirements and guidelines:気候変動適応-原則、要求事項及び指針)は、3つの規格のうちで初めに公表されたもので、気候変動適応に取り組む際の原則や要求事項、指針を示したものです。対象とするユーザーを限定せず、気候変動に取り組むにあたっての必要事項や留意点の全体像を伝えています。

ISO 14091(Adaptation to climate change — Guidelines on vulnerability, impacts and risk assessment:気候変動適応-脆弱性、影響及びリスク評価)は、気候変動適応の取組みにおいて、脆弱性や影響を踏まえた気候変動リスクの評価の進め方に焦点を当て示したものです。気候変動リスクの評価の際の手法やそのための必要事項を伝えています。

ISO/TS 14092(Adaptation to climate change — Requirements and guidance on adaptation planning for local governments and communities:気候変動適応-地方自治体や地域社会を含む組織のための適応計画の要求事項と指針)は、地方自治体や地域社会が適応計画を策定する際のガイダンスを提供しています。策定チームの立上げ、現状の評価、計画策定、計画の実行と進捗管理の4つのステップとそれらをPDCAとして繰り返していく際の必要事項を伝えています。

ISO 14093(Mechanism for financing local adaptation to climate change:地域での気候変動適応のための資金調達メカニズム)は、地域での気候変動適応とレジリエンス向上を支援するために、地方自治体において気候資金を活用しようとする際の国や自治体、資金提供者、企業、金融機関、国際機関などにおける必要事項を伝えています。

これらの規格の開発には国立環境研究所の研究者も参画しています。またこれらの規格は、英語等の言語で書かれPDFファイルの形で、ISOの公式ホームページにて購入することができます。

(2024年4月24日 最終更新)

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