台風(影響が広範囲で発生確率も高い、数日前からの備えが可能)と竜巻(局所的で被災確率は低いが、発生しても接近するまで気付きにくい)では、注意情報等の理解の仕方や逃げ方が異なる事に注意が必要である。
①台風の予報と実況
台風情報には予報と実況があり、予報では5日先までの予想進路や強度が発表される。強風に関しては、暴風域に入る確率として図示されており、特に台風の進行方向では接近と共に確率が高くなることから、常に最新の予報を確認し強風へ備えることが重要である。スマートフォン向け防災アプリも複数あり、自分がいる場所の防災情報をリアルタイムで確認する事ができる。
②竜巻発生確度ナウキャスト
半日~1日程度前に「竜巻などの激しい突風のおそれ」として気象情報が発表される。今まさに竜巻等が発生しやすい気象状況となった段階(発生確度2等)である「竜巻注意情報」が発表されたら、竜巻発生確度ナウキャスト(発生確度を10km格子単位で解析、1時間後(10~60分先)までの予測を表示(10分毎更新))でも確認を行う。竜巻は予測が困難(発生確度2で予測の適中率は7~14%程度(気象庁 参照2021年1月14日c))かつ局所的で被災確率も低い特徴を踏まえ、注意情報が発表された際には空の様子の変化等に注意を払うようにする。
①台風:事前に防災行動計画(タイムライン)を策定し、予報が発表された段階で策定した計画に沿って準備する事が望ましい。
②竜巻:実際には竜巻が近づいている事に気付きにくい上、移動スピードが速い。建物が倒壊したり、車が転倒する場合もある事から、親雲(竜巻をもたらすような積乱雲)が近づく兆しを感じたら命を守る事を最優先する(丈夫な建物などに避難、屋内でも窓ガラスには近づかず、一階の丈夫な机の下などで身を小さくして頭を守る)。